世界の主要国の中央銀行が資産の圧縮を進める中、日銀は資産の拡大を進める。今や国債の48%は日銀が保有して、しかも株式まで購入していて、株価を買い支えている。支えていても株価は低迷し日銀が保有の株式を放出なんかしようものなら株価は暴落する。

なんで日銀は資産を持ちたがるんだろう。それは政府がそれを期待するから。政府はたくさんお金を使えば有権者に喜んでもらえる。政党の支持率もあがる。国債を発行して日銀に買ってもらってお金を作る。社会保障費の増大も政府が予算を必要とする理由の一つだ。ついに、歳出のプライマリーバランスを放棄してしまった。ますます金を使うということだ。

このような国家は過去にもたくさんあるが、結論から言うとその末路は悲惨であり、不幸になるのはその国民となる。汗水流し稼いで蓄えは価値を失い、挙句に、戦禍に命すら失うことになるかもしれない。脅しではない。

 第一次大戦の敗戦国ドイツが1920年代に経験したハイパーインフレは、巨額の賠償金の財源を捻出するために、当時の中央銀行が国債を引き受けることで発生した。通貨暴落がドイツ国民に屈辱をもたらし、ナチス台頭の温床になった。

 大日本帝国は、日中戦争・アジア太平洋戦争の戦費を国債で賄い、その大半を日銀が引き受け、戦争継続の「打ち出の小槌(こづち)」となり、戦後の急激なインフレと預金封鎖を招いた。

 コロナを抜けて、金融引き締めのできる国家とそれができない国家、ふるいにかけられてしまった。

今後は、国防費に資源が配分されて、憲法は改定されて、極右勢力が台頭し、どこかの国と戦争をすることになるかもしれない。歴史はその可能性を示唆している。国民に溜まる鬱憤を外に向けざるを得ないのだ。

穀貴、兵革、疫病の三災は互いに刺激し合い、人々を不幸に導く。わかりやすいが、恐ろしい。今の日本は第二次戦後の始まりとも言えるかもしれない。

このような時勢にあって、独善的に幸福を求めるには、物価に連動する収入を得て、借金は避けて、低コストで暮らせること。

 

 

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