


藤野には食器が少なくて、久しぶりに開催された益子陶器市に出かけました。窯元や陶器作家がテントで商品を並べます。私たちはおそらく今回が5回目のおでかけでだいぶコツを掴んできました。若い気鋭の作家の作品は少し気持ちが出過ぎて、使用していくうちに、その思いがめんどくさくなり、食器を使わなくなってしまいます。ところが、年取った人が、まーこんな感じでいーや、と言う雰囲気で作られた作品は、なんか雑だったり、ピンぼけな感じなのですが、使ううちに愛おしさが湧き、愛用し続けたりします。そんな食器の納豆鉢が割れてしまって、今回のテーマの一つが納豆鉢探しになりました。どれもピンときません。ふっと、あれ、この小皿うちにあるのと同じだ、とあるテントに気づいて、そのテントをぐるりと回ったら、割ってしまった納豆鉢がありました。年老いた夫婦の作品でした。割ってしまってショックだった話をしました。これね。納豆鉢に丁度よね。と言って包んでくれました。その夫婦の作品は私たちにフィットするんです。
それから雑に黄色い収穫箱に突っ込まれている陶器もよく見ると良いものがあります。Ryoko はそういうのが好きです。デザインが安定したマグカップが雑に並んでいて、それがとても気に入りました。しかし、1つしかないので対になりません。共販センターの店員にこのカップの作り元を聞きましたら、それは田中陶製だな。益子駅の方に行って交差点を左に曲がったところにあるよと教わりました。そこで1個だけ12百円でお支払いして、田中陶製に向かいます。おばーちゃんに聞くと、斜め前の店だよ、と教わり、その店に行ったら、とても気に入ったそのマグカップが、それこそ黄色い収穫箱に雑に突っ込まれてて、1個6百円。少しありがたみがなくなったのですが、せっかくだから購入して対にしました。
藤野に帰り、さっそくコーヒーを沸かし、マグカップに注ぐと、それが想像以上に良いんです。思い込みですが、気に入った器でコーヒーを楽しむのは、また、しょうもない物語ですが物語のある器で飲むコーヒーは、美味しいんです。



