
ゼロ金利 マイナス金利 GDPの2倍を超える国の借金 ここまでやっても何で上向かないのか。インフレターゲットまで設定してもデフレは続いた。
マクロで考えれば需要の不足が原因。財務省は国家の家計簿を預かるので収入を増やして支出を減らすことを考えるのだけれど社会保障費は増えるし、国債の経費も増える。公共投資や国防費は率としては減っているらしい。
歳入を増やそうと消費税を上げれば需要は縮むし、縮んでも安い中国製商品や安い輸入農産物があるのでそっちで我慢する。少子化で基本的な需要も縮んでいる。
超マクロで考えれば、日本の高度成長は田舎の若くて誠実な少年の安い労働力で支えられていた成長で彼らは狭い団地に押し込められ、少しの給与で家庭を支え、夢と称してマイホームを高い金利の中手に入れてきた。ローン返済のため妻をパートに出し、自分が安い労働力として使われた残念な思いを子供にさせたくないので高い学歴を身につけさせようと塾に通わす。超、消費型の需要過多の経済構造であった。それが高度成長だったとも言える。高い金利の中、貯蓄が美徳とされた。
それを見た子供たちは両親のような苦労はしたくないと思うのは当然。家庭をローコストで支えた大家族はすでに崩壊し、故郷に老いた両親を置き、一緒に暮らそうと都会に呼ぶが住み慣れた土地を離れるのは難しい。田舎は過疎が進み、都会では狭いマンション、2馬力の小家族が暮らす。少子化は必然、需要は縮小の一途。
日本が植民地化を逃れ独立を維持できた根本原因は江戸時代の鎖国政策にあったとする経済学者は少なくない。鎖国により国内に資本の蓄積が実現できていたという考え方だ。高度成長の文脈では生産品を海外で売らないといけないから極端な鎖国のようなことはできなかった。自由貿易を標榜し農産品を犠牲に自動車などの輸出促進の道を選んだ。そして、日本の田舎はさらに疲弊した。年老いた両親は1人、2人と他界し、耕作放棄地と廃屋が並び、森林は荒れて、猪がはびこり、限界集落なる言葉も生まれた。
こういう構造的な問題は容易には解決できない。成長と分配を掲げる現政権だが、言葉はその通りと思うが、実現は難しい。資産の偏りを均せば成長は滞るし、私のように、外国株に資金を流出させてしまう輩も多い。
局地的にこういう施策は有効と思うのがいくつかある。
1つは内部留保課税。企業の貯金ともいうべき内部留保は税金の払済みマネーだからここに課税するのはいかがかと思うが、過剰な内部留保は本来再投資に向かうべきマネーであり、経営者はそれを貯めるのがミッションではなく増やすのが役割。貯めると増やすは同義ではない。過去に蓄積された金額を測定し、投資に向かわなければ課税して、代わりに国家が使うということだ。企業版相続税とも言える。企業は課税されるくらいなら投資するだろう。成長の低い日本市場だが国内への投資に振り向けさせる必要がある。石原知事の提案でもあった。企業には厳しいが再投資は企業活動の本質だ。
それから、屯田制の復活。中国や欧米でも過度の都市集中で住民を田舎に放民する施策がとられた。田舎に強制的に、自発的に移民をさせるわけだ。その文脈では、官公庁の地方分散や企業が本社組織を地方に持つことを促す施策は有効。テレワークが後押しするだろう。地方のゆったりとした敷地に自由に育つ子供達、3世代くらいが同居する大家族を再生する。余裕が生まれる。子育てが楽になれば少子化は自ずと解消される。老人のサポートも負担なく家族がこなせれば社会保障も楽になる。土地に手が入り国土も美しくなる。地方では何かの役割を果たす必要があるから、個人の成長、自然への関心も促されて今とは違う価値観が醸成されるはずだ。
輸送コストの低減。これはソニーの社長が言ってた。日本は移動のコストが高すぎる。地方の産業を発展させる上でのボトルネックだ。国鉄の民営化での効率経営までは良かったが、採算重視のマネジメントでは難しい。自動運転技術の進展がなんらかのイノベーションをもたらすだろう。ここが安くなれば、地方と都心の行き来、もしやすく、輸送原価の低減にも貢献し通販で田舎で暮らすことが容易になる。高速道路についてもドイツ方式を検討すべきと思う。アウトバーンに乗るか乗らないかで自動車の値段そのもの変えてしまい、高速道路代金は使用頻度に関わらず一括回収。ETCなどの課金システムは全く不要。ランプ渋滞も無くなるし、高速道路と一般道を自由に行き来できていわゆるインターチェンジが設定しやすくなる。合理的だ。違反して高速道路を使った場合、罰金を徴求する。高速走ってんだから捕捉は容易だ。
まだアイイデアはあるが、今年の初夢はこの辺にしておこう。眠い。


