
それぞれ月足チャート。上からドル円、SP500、日経平均となる。2020年からするとドル円は1.5倍、SP500は2倍、日経平均は1.3倍くらいだろうか。
SP500 はボリンジャーバンドの上線にへばりつき、簡単に言えば毎回のテストで偏差値70以上を取り続けているということ。バブルでないかと言われる所以だ。
2020年からの賢い投資は円をドルに換えてSP 500 を持っていれば資産は3倍になったということだ。日本人の多くは円で貯金してるから、基軸通貨ドルに対して資産を3割失ったことになる。輸入に依存するガソリンが異常に高く感じるわけだ。コモディティは基本的にドルで取引されるからドルに対して弱い通貨は その国は自分たちで生産できなければその物価は高くなる。日本人の多くはガソリンが高い理由は中東やロシアの情勢に起因していると思い込んでいるが そのような事情は終わっていて、事情はドル円に起因する。
日経もドルベースで見ればヨコヨコか微減に見える。日経平均を持っていても日本円で上がったように見えても外国の投資家からすればアンダーパフォームということだ。
資産も持たず給料と貯金で暮らしている日本人は単純に3割貧乏になった。政治や経営のへっぽこぶりがそのような事態を招いたわけだが、そのような日本社会にあっては今までなかったような犯罪や出来事が起きることになる。
政策や経営のせいにするのは簡単だが、もう少し、マクロ的な目線で言えば、サプライサイドマネタリズムが限界点に到達したということだろう。1929年の大恐慌で不況に喘ぐ中、考え出されたのがニューディール政策で それは政府が公共事業を起こし労働者にお金を落として、下から景気を暖めようという政策だった。収入が増えて消費が増えれば企業も投資を再開する。ケインズ学派の政策で見事景気は回復したが、無駄な公共投資は維持のため余分な財政負担を強いられ、公共投資は利権や無駄が多く、対策として時間がかかった。
それらの反省も踏まえて、要は市場にマネーを供給すれば使い道は皆さんに任せるから景気を回復してよ、加熱したら金利を上げてマネーを回収するからね。これがサプライズサイドマネタリズム。労働を待たずに現金を配っちゃえ ということだ。即効性がある。通貨の供給量で直接コントロールしようというわけだ。間に公共事業とそれに伴う労働がないから単純で即効性がある。
例えばコロナ。未曾有の通貨供給を行った。その金で働くことをやめて労働者が消えた。また溢れたマネーが投資に向かい株価を引き上げた。当然のようにインフレが進み、慌てて金利を引き上げたが、思うようにインフレが収まらない。それがここ数年のアメリカでの出来事。
穀貴、兵革、疫病。仏教の大集経の説く三災が相互に作用して今の社会を形作る。
社会のプレーヤーをワイングラスに例えると社会はシャンパンタワー、今までは、下から順番にシャンパンを注いでいたが時間がかかるので上からじゃーっと現金を注いじゃえということだったが、途中大きなワイングラスがあって均等に行き渡らない、満タンになったワイングラスはタワーの構成をやめちまった。
いずれにしろシャンパンはジャブジャブで、シャンパン自体の価値は失われつつあり、国家はその形態を維持するのが難しい状況に陥る。ケインズもマネタリズムも通貨の供給という意味では同じで状況としてはインフレが世界を覆う。
インフレは高齢者には厳しい、特に年金頼りで他の収入が無い、資産がない高齢者には厳しい。雇用延長とか、人にもよるが低賃金労働者を苦肉の策でやらないといけない。政府も焦って、まずは貯金をやめさせて投資を促し、一方で雇用延長を促がす。高齢者には金を渡しても溜め込むばかりで社会に出回らない。補助金の受けられる新規就農者には年齢制限がある。そういうことだ。現金が高齢者の懐と企業の余剰資金にあることを政府は知っている。彼らはそこを吐き出させることに注視する。
国民は死ぬまで働け、企業も金を溜め込んでんじゃねー。結論そういうこと。生きにくいし、お国の言うとおりやっていては何となく幸せにはなりにくいと感じる。
2025年はサプライサイドマネタリズムの限界が確認される年となる。始まりだろう。


