
Bunsenが子供の頃、両親の知り合いで満州から引き上げたという方が何人かいました。その人は満鉄で勤務していて日本では以降国鉄で勤務されていました。
Bun君な、俺はシベリアに連れて行かれて、毎日毎日厳しい労働、空気をそのまま吸うと肺が凍ってしまうので手を前に置いて少し暖かくしないと空気が吸えないんだ。何人も死んで墓の穴を掘るのも仕事だった。小学生の私には時代の背景もわからず、ふーん、と他人事で想像することすらできなかったです。
浜松町で鍼治療にかかったことがありました。女性の先生は名前が日本の名前でしたがどうも中国語の方が得意のようでした。実は彼女も満州からの引揚者でした。途中両親とはぐれて、中国の夫婦に拾われて実の子のように育ててもらったとのこと。後になって、日本の両親が確認されたけれども帰国せず、中国の両親を看取ってから日本に帰国して、今度は日本の両親の老後の世話をして、今は自由になった、今年で日本のお店を閉めて中国に行くのだと、話してくれました。
150万人と言われる引揚者、民間人は後回しにされたと聞きました。国策に翻弄されて人生に大きく影響されてしまう。星の数ほどそのような人がいるのでしょう。
先日、政府系の農業の融資会社の人と話しました。認定の新規就農者には5年間毎年150万円の使途自由の資金が供給されます。農業を続けることが前提ですが、5年経って、支援金を使い、その後農業が立ち行かず、農業をやめたいのにやめられずメンタルに陥ってしまう例が少なくないとのことでした。
私たちは支援を受けていないのでメンタルにはなりませんが、新規就農で自立し切るのはかなりの難しさがあると思います。メンタルに陥った人もある意味国策に翻弄されたとも言えます。その人の経歴、事業計画、性格、家族事情など、よく観察すればサステイナブルか、どうか、わかる人にはわかるはずで、農業者を増やしたい それだけでやっていくと、支援金も無駄に、その人もメンタルにと何も良いことにはなりません。
お国を信じて満州に渡った人々。支援金で農業を立ち上げる若者。もしかして結構同じような状況かも知れません。


