
Ryoko 曰く。私はやってるフリがうまいのよ。仕事がなくてもやってるふり。畑に来ないとサボってると思われちゃうから、来るんだけど、家にいる時には行っても行かなくてもと思うけど、本当に仕事があるのよね。トマトの芽かきが必要だったり、茄子が元気なかったり。農家って大変だわ。ふりしてる場合ではない。
確かにサラリーマンとは大違いだ。野菜たちは言葉も発せず、落ち込むし、ひどいときは星になっちまう。ハクビシン、イノシシ、鹿にコンプライアンスを説いても始まらない。栽培から顧客開拓、経理まで全部自分がやらないといけない。誰かのせいにしたくても、誰のせいにもできない。やらなければそれまでだ。
サラリーマンは仕事から逃げて、遠くから、わかった風のことを言ってれば、意外とそれで、それだけでやってる奴もいる。むしろ誠実に仕事に向き合えばリスクを抱えて、それが爆発しようもんなら、遠くにいて逃げている奴の方が被害は少ない。更に言えば、マッチポンプ型のやつもいて、問題でもないのにマッチで火をつけて、それを得意げに消して、自分の消防士としての腕をアピールするのもいる。極端な話し、くだらん成果主義なんぞ入れるもんだからマッチポンプ野郎が多くなった。解決できそうな課題を目標にして、ほらね僕頑張ったよみたいな。嘘くさい話しばかりになっちまった。すると上司は目標レベルを高く設定しようとするが、そもそもテーマ設定がズレまくって、それで目標をあげるから、無駄な営みが助長される。日本の企業はこの辺りからおかしくなった。本質からずれる。また、設定された目標に対し価値がなければ動かない。米国に勝てる訳がないのだ。
農家は天候まで責任を負わされるビジネス。天気が悪くて作れませんでした。へー、そうなんだ。ナス10個の目標に対して12個作りました。何の話し?厳しい世界だが、そこで働く人々は清々しい人が多い。鹿に作物を荒らされても憤っても、それを理由にしても意味がないことを知っているので、食われたという事実だけを淡々と受け止めるだけで、人間が強い。人と同じことをしていては、商品の価値は相対的に低下するので、常にチャレンジが求められる。目標の設定なんて意味すら持たない。Ryokoの言う通り、仕事は無限、どこを手を抜き、どこを守るか。毎日その繰り返しだ。


