
トランプの目指していることはアメリカファーストです。今だってアメリカファーストでしょうと思う日本の人がほとんどですが、どうもトランプはすごい被害者意識があって、アメリカファーストでないと考えているようです。
戦後の焼け野原は日本だけでなく欧州も同様でした。戦勝国であり国土が傷んでいないのは米国だけで、以降、集団的安全保障の枠組みのNATOも米国負担が大きく、また、関税においても自由貿易の枠組みの中で米国は相当他国に片務的であった。世界の各国は戦後の傷んだ状況下の枠組みの中、米国に甘えて発展してきたんだよ。そろそろお終いにしないと米国内の格差が補正されないんだ。関税で一旦は痛むけれども減税や、傷んだ産業の復活を通じて米国はまた新たに発展するんだよ。
大きくこういうストーリーで、トランプはその通りに行動をしている。
自由貿易の枠組みでは各国に産業の分担ができてしまい、農産物を多量に安く作る国は農産物係、自動車を器用に作る国は自動車係。そんな国際分業の枠組みで米国の自動車産業に携わってきた企業とその従業員は、生活に困窮し、一方、金融やデジタル分野の就業者と大きな格差が生じてしまいました。所得税にアレルギーの強い米国では所得の再分配もうまくいかないでしょう。そもそも国際分業がいけないので関税をぶっかけようというわけですね。
筋が通っている。日本のようにそもそも市場が小さく、資源もない国はこれをされるとひとたまりもありませんね。なんとか媚を売って特別扱いしてもらうしかないです。
ゼレンスキーにはカードがない、でしたが、日本にはカードがあるのでしょうか。
1つは国防費3%に上げて米国から武器を買う。すなわち増税ですね。
1つは、天然ガスを買う。これはまー、ロシアから買うよりは国民の理解が得られやすい。
1つは、米を買う。米価の値上がりはそのための伏線なのかもしれません。今まで以上に日本の農業に負担をかけようというわけです。
1つは、米国への直接投資の拡大。これは既に約束させられた。
そして、最後の1つは、まさかと思うけれど、固定為替制度の導入。そう、先祖帰り。
変動相場制の枠組みでいろんな施策を打つと基本的に円をドルに換えることになるので円安必至で、すると米国債を売って円に換えるひつようがあり、それは、米国は困る。
だから、固定為替制度に戻しちゃうというわけだ。
妄想で終われば良いけれど、いわゆる先祖帰りの経済情勢にあってはこういうことがあってもおかしくない。


