
E=mc^2 美しすぎる方程式だ。エネルギーは質量に光速の二乗をかけたもの。光速の二乗って、文字通り天文学的な数値で、石炭1つもあれば世界中のエネルギーが賄える。ということだ。理論的には。
エネルギーは交換されて有用になる。モーターは電気をプラスマイナスで交互にコイルに通して生じる磁力を回転運動に換える、安定した装置だ。リニアモーターはそれを横に並べて動力を生み出す。
交換にはロスが少ないエネルギーが望ましい。やはり電気なんだ。
歴史は技術の革命と共に変貌して来た。鉄器が農耕や武器を変えた。そして蒸気機関は産業革命をもたらし、奴隷が要らなくなったので奴隷は解放された。19世紀。それから2世紀弱、石炭は石油に変わり、石油を制する者が覇権を握る時代となり、蒸気ではなく、内燃機関や電気モーターが直接の動源となった。交換ロスの少ない電気が蓄電技術の進展でジワジワその主流になりつつある。
電気をいかに生み出すか、エネルギーの議論は直ちにそういうことになる。ダム、石炭火力、ガスタービン、太陽光、風力、波力、地熱、原子力。色々やって来たが、どうも、核融合、ここに帰結する見通しだ。
ガソリンで動かしていたことは、昔は蒸気だったんだよと、同じくらい古い話になってしまうんだろう。
先の方程式をじでいくような世界が来る。AIとエネルギーの革命、これが織りなす次の時代は、人間は本当に労働から自由になる時代になるかもしれない。奴隷が解放されたように。
末世、末法の 末 は、すえという意味というより、粉末の末。こなごなを意味する。仏教用語で、法がこなごなになり無秩序となるアナーキーな世界を意味する。
デジタル化、ダウンサイジング、抽象化、これらは粉ごなの流れで、情報も放送のような中央からの発信スタイルから、個が発信するSNSのような形に変わった。全て末法、コナゴナの世界だ。
コナゴナから何かを組み立て直す、AIしかり、エネルギーも個から莫大なエネルギーを抽出する時代になるのだろう。エントロピーと逆の世界だ。世界は巻き直しが始まったんだと思う。
見届けることはできないけれど、その世界では資本主義は昔の仕組みになると思う。資本主義は物に価値があることが前提。物に希少性が無ければ物は価値を持たない。何か、そういう時代が来るよな気がする。
その時代は、寿命も十分にコントロールされて、病気も遺伝子レベルで解明されてナノレベルで予防がされる。遺伝子組み換えは日常、そうなれば、完全無欠の野菜が生産できる。人間の技術は全て再現が可能で技術者は不要。
その時代では生きること自体に希少性はなく、何のために生きているのか、なんて議論は、そもそもそも考える理由もない。
全てが理想的な世界を想像すると、もしかしたら、とってもつまらない世界かもしれない。


