ドクター中松の発明は、醤油チュルチュルとかフロッピーディスクとか秀逸なものが多いですね。彼からするとアイデアは湯水の如く湧くんだそうですが、大事なのは、イキ だそうです。ピカッとイキ。イキが確認できればいけるんだそうです。
イキというのは共感なんだと思うんですよね。ピカソの抽象画を観て、変な絵何だけれど部屋に飾りたい、何か心を動かされるというのは、ピカソに共感されるべき何かを抽出し表現できる能力があるからなんです。私が思い付きで絵を描いてもこんな風にはいきません。
凡人である私にもしイキを見つける方法があるとすれば、歴史を使う、あるいはアンケートなどを通じて探すという方法しかないのです。先人に尋ねるわけです。
音楽もヒットして、それが時代に洗われて初めてスタダードになる。音符とリズム、その組み合わせの中に、生物が感じる共感があって。
農家にあってそれは何か。吉見さんのトマトを食した藤野のお隣さんはすぐにそのトマトを注文しました。美味しかったからというのもそうですが、これがトマトだよね。懐かしい。お隣さんのご実家はトマト農家でした。吉見さんの扱っているトマトはルネッサンスという、古い品種で、その分栽培が難しいらしいのですが、吉見さん自身がその味が好きで作り続けています。種子の生産が終わりそうで困っているんだそうです。確かに、夏の暑い日に冷蔵庫から出して、かじったところに塩を付けてがぶりとやった、あのトマトの味です。これも一つの解なんだと思います。
京都には京野菜という伝統野菜があります。茄子、ニンジン、蕪。どれも野菜としての個性があり、調理法と相俟って、京都の伝統を感じさせるものです。ここにもヒントがあります。
同じものを同じように生産したのでは消費地に近いというメリット以外の強みは無く、大量生産の農家にコストで負けるだけです。勝ち負けではないですが、生活ができないので困ります。
何かを工夫しないと、しかも共感が得られないといけない。面白いです。皆さん、是非、アイデアを下さい。農地それともうじき時間を用意できます。その農地で何を作りどう販売するか。


