直売所には地元の人もよく訪れて会話をします。

ウチゴウでクマが出たんだって。えー、ウチゴウでー。Bunsenにはウチゴウの場所がよくわかっていないのできっと山深いところだろうと想像しながら聞いていました。

帰りの車中。ここがウチゴウよとRyoko に言われて、え、どこ?だからここよ。まじで!どちらかといえば賑やかなところです。確かにここで出ればビビるな。

秋山温泉の一帯は夕方5時以降は猪に襲われるので外出できないらしい。義父にそのように言われて、いつも大袈裟なんだから と、思っていたけど そうでもないんじゃないかと 薄暮の中、玉ねぎ苗を定植していたら、キョイーン と、甲高い音がして、Ryoko が、鹿の鳴き声だわ。もう帰ろう。ここから先はトワイライトゾーン。人間の時間ではない、そういう雰囲気に変わります。放棄地が増えて獣の居場所が増えました。

過疎が進み、本日も農地を使って欲しいとの依頼に、あまりの狭さ、色々な残置物に、すみません管理しきれません、お役に立てず申し訳ない。とお断りしたばかり。地元のご婦人からは、佐藤さんたちが来てくれて、耕運してくれるでしょう、それで綺麗になっているけれど、ちょっと前までは、このまんま放棄地が進んでいったら一体どんなになっちゃうのか心配していたのよ。

お国は放棄地を少なくしようと中間管理機構を作って、農地の状況の実態把握に着手、農協に丸投げなんだけれど、今まで相対で地主さんに借料を支払っていたのを一旦中間管理機構に支払ってそれを地主に中間管理機構が支払う仕組みにして農地の状況掌握を進めようとしているんだけれど。

農協の担当者に、あのー、春に借り始めた農地なんですけど、まだ契約できないのですか?借料どうしたら良いですか?地主さんに直接払って良いですか?農協の担当者は、すみません、ちょっと直接は待って下さい。でも畑使っているし。地主さんに事情を説明してって言われても地主さんは中間管理機構なんて仕組み預かり知らないし。

いつものことだけれど、役人の思いつきに振り回されて、間に入る人たちはいつも迷惑することになる。借料が払われなければ地主様との信頼関係は悪くなる。

農協は農家の作った組合組織ながらお国の末端組織のように使われて、気の毒としか言いようがない。当然農業分野では収支は保てず、保険や金融を通じて利益を出そうとするけれど、全職員にノルマが課せられて、おそらく働く職員の居心地としてはよろしくないのだろう。農協いびりが盛んだけれど、もし農協がなくなったら、農村は壊滅的な状況になるのは自明だけれど、それを伝える主体者がいない。気の毒なことです。

青野原地域の農協のATM が閉鎖される説が青野原の中で聞かれるようになりました。真実はわかりませんが、お金をおろすのにもっとも近いコンビニまで歩ける距離ではありませんし、バスの運行廃止も決まっています。これでまた住みにくくなります。廃止説が本当ならですが。

アホな制度設計で混乱をもたらし、効率性や収益性の確保で負担を強いて、結果として田舎で働く人たちに迷惑をかけて、ますます住み心地を悪くしてしまう。そして過疎が進む。

どんな風にしたら良いのか。考えてしまう。

直売所の地主様のお父様が青野原オートキャンプ場、ふれあい農園、ここは市民農園、それと青野原農産物直売所を創設された。豊かな自然とバランスした穏やかな発展、少しだけれど地域への雇用創出。本当にセンスの良い穏やかで美しい戦略です。

青野原の今日の空も美しくて、ゴミゴミとした日当たりもままならない市街地出身のbunsen からするととっても可能性を感じる青野原なんです。地主様のお父様はどんな方だったのだろうか。そんなことを考えながらタマネギの定植を地面にウップしてがんばります。

おう、良い苗だな、これは来年が楽しみだ。軽自動車の窓越しに声をかけてもらいます。ネギは鹿も猪も食わないからな。大丈夫だ。

 

 

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