家族で農業をやっている農家は幸せなんだと思います。

農業は時期により忙しさが異なり、人数が多ければ良いわけでもないです。柔軟に稼働調整のできる家族労働力は農業に向いています。じいちゃん、ばーちゃん、嫁、子供。総出で農作業なんて日本の幸せの原風景では無いでしょうか。

しかし、農業収入だけでは暮らせないとなると、奥さんは他で働き旦那さんだけが農作業をする。こうなると、効率性は大きくダウンして、夫婦双方疲れ切る構造となります。

実際佐藤農園も昨年まではRyokoが平日は1人で農作業をして土日はBunsenも参加、土日に大変な作業を寄せてやっていました。非常に非効率でした。農地の拡大も消極的にならざるを得ませんでした。

共稼ぎのライフスタイルは私が小学生の頃は、鍵っ子問題として、いわゆる社会問題となり、しばらくすると、DINX という造語が生まれて、ダブルインカムノーキッズ は優雅な家族構成の象徴のようになり、子供は保育園から預けるのが当たり前となり、老人は施設に入るのも一般的なこととなりました。繰り返しますが、私が小学生の頃は、これらは余裕のない家庭の象徴でありました。恐らく50年かけて日本の家庭は壊れていったのです。

家族の力が失われるに合わせて、社会コストも増大しました。そして、家族労働を前提とした農村も壊れていったのだと思います。

農業問題は大規模法人化で解決!みたいなとって付けではなく、なぜ農村が壊れていったのかを確認して、昔に戻す余地はないのか、それを補う方策はないのか。こういう丁寧なアプローチがあっても良いです。それは農村だけでなく日本を建て直すきっかけになるかもしれません。

大規模法人化でうまくいかなかった場合、残された農地はまさに廃墟、惨たらしい姿になるのです。大規模法人で雇用した人は冬場は解雇するのでしょうか。杜氏のような仕事が今もあれば良いかもしれませんが。

 

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