
とうもろこし1本。これは武士の情け。
あんなにぐるぐる巻きにして侵入を防いだ、つもりだったのに、すべてのとうもろこしは食い散らかされて、一体どこから侵入したのかと途方に暮れながら残渣を片付けていたら、1本だけ、とれました。ウーと思いましたが、とうもろこしに罪はありませんのでありがたく頂戴しました。ウー、というかグーというか、グーの音も出ません。
そんな時にリョウコの携帯電話に着電、とあるスーパー様が吉見さんの研修生ならとご信頼いただいて、来週からでも出荷して良いとのお申し出です。やったーといきたいところですが、主力商品であるはずのミニトマトが、赤くなりそうな時には、全部食べられて、私たちは、赤い実を食べたことも見たこともない状況です。出荷って、どうすんのよ。いきなり信用ゼロ。やばい。トマトがない。スーパーに買いに行くか。洒落にならん。一応、トマトの棚を黄色のビニール紐で巻いて、OFFLIMITの警戒線を張ったけれど、無駄な努力とはわかっているが、やるしかない。ちなみに鹿は視力が悪く、白黒でしか見えないそうで、黄色は人間様の自己満足でしかありません。信頼を損なうようなことはしたくないんだけど、もう、トマトは食べないで下さい。トウモロコシ食べたんだからそれで許して下さい。農家って、天候、病害虫、獣害で、話してわかる相手が相手ではないので、泣くしかない。厳しい世界だ。


