GOLD の上昇が止まらないですね。縦の細い線は5年の刻みでこのチャートは2000年からの月足チャートとなります。特にこの3年間の上昇は激しくウクライナ戦争との相関を示唆する人も多いですが、ウクライナの問題よりもむしろ米国のトランプ大統領の政策による影響が最近では大きく、従って、これからも信じられないくらいの上昇をするのではないでしょうか。

現状の地政学リスクの本質は戦後体制の戦前への巻き戻しが始まったことであり、その背には米国の国際政治での幕引きが始まったことであるとも言い換えることができます。米国は世界の警察を辞めようとしています。

トランプは政治家である前に経営者であり、お節介な米国は経営としては無駄であり、このままでは財政一層を逼迫して取り返しのつかないことになる、それを積極的な言い回しとしてアメリカファーストと言っているのです。

二次大戦の悪者、ドイツと日本に2度とややこしいことを起こさせないために作った枠組みがNATOと日米安全保障であり、東西ドイツの統一でドイツの強国化が懸念され一時はNATO の維持がロシアも含めて望まれた時期もありましたが、NATO 東進の約束を守らなかったことを契機にウクライナ戦争が始まり、トランプに至って、米国自体がNATO の負担から逃げようとする事態になり、恐らくは再度ロシアと ごめんねもう2度とNATO の拡大なんかしないから、そろそろ戦争をやめようよ。ウクライナが欲しければ少しだけあげるから。だってこのまんま突き進むとあの悪夢、そう強いドイツが襲ってくるよ。おかしいだろ、ドイツ統一の時にNATO 拡大しないと約束しただろう。ドイツの右傾化も進んでいるし。わかっただからさ、もうこれ以上は拡大しないし米国もNATO からの距離を置くから。

こんな感じのディールがされてて、トランプからすれば、ドイツを抑え込む必要があるのは英国と仏国の事情で米国との間には大西洋があるから本当は米国は関係ないんだよ。

似たような枠組みが日米安全保障にもあって、中国の台湾有事の火種を理由に日本の軍事費負担を増やさせて、日本なんて極東の国は今後の経済力拡大もないし資源もない、もう少し吸えるだけ吸って、後はどうでも良いけどね。中国が暴れた時の緩衝剤になってさえくれればそれでいいや。

しかし、あの国は本当に変な国だな。80兆円投資してくれるらしいし、NISAとかで米国株まで買ってくれる。一体どうするつもりか知らないけれど、終わりだろう。

日本の場合、すでに脅威ではない。

いずれにしろ米国の国際政治でのプレゼンスは縮退傾向にあり、各国は米国債、ドルを売り、GOLD を買い漁っている。

米国中心の安全保障の枠組みの見直しと同時にドルの基軸通貨としての役割が限界を迎えていて、それは根本を同じくしていて、国際政治の戦前の枠組みへの回帰、金本位制への回帰が進行していると考えるのが普通。だからゴールドは上がる。

日本はこれから政治的にも経済的にも戦前化が進むんだろうと思う。

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