金先物価格ですが年初来で30%を超える上昇をしています。金利のつかないゴールドは利上げ局面では下落して、利下げ局面では上昇するのが一般的です。米国の利下げ局面での上昇と捉える部分もありますが、それより以前の利上げ局面でも上昇していました。まだしばらくは上昇を続けるでしょう。

誰が金を買っているのか。それは一つは各国中央銀行 特に中国。欧州も買っていますけれど。

それから中国の国民とインド人、それといわゆる投資家が買っています。とても危険な兆候です。

背景には戦争リスクがあります。ロシアが戦争に入って、米国の債権の売却を禁止されてしまいました。中国も米国債権をしこたま持ってましたが戦争になると米国債権が資金の後ろ盾にならないとわかり、売ってゴールドの調達に向かっているのです。通貨の後ろ盾に金。金利の動向と無関係な動きになるのです。

中国の国民は基本的に国家を信用していません。昔からの政変続きでそのたびに酷い目にあってきましたので当然です。持って逃げれる資産。金はそういう価値を持ちます。中国の人々は金や国外に住むことのできる状況を作ることが家族を守る上で重要なファクターとなります。海外に不動産を求めるのも、子供を留学させるのもその理由です。

2月前までは上海の金価格にはプレミアムが付いてましたので、日本から金を持ち出して消費税の還付を受けて、上海で売れば旅行代は出るなんてことも。

もうひとつ金が上昇している理由は、紙幣に対する不信であります。米国の格付けがある格付け機関でAA +に昨年変更されました。負債が大きすぎるから。そんなこと言うのなら、日本の借金はもっと凄いですけど。紙幣の価値である金利を上げることは容易ではありません。

米国が借金をしなければいけない理由は戦費調達と国民の老化、日本も同じ状況です。国民が老化すると税収は減り、支出が増えます。国民皆保険の日本は尚更です。それが理由で消費税を導入しましたがそれも今や10%。買い物したくないですよね。

金の上昇の背景に国家負債の増加、国民の国家不信と、国家間の相互不信、いわゆる戦争の足音が確認されるわけです。

各国で政権交代が起き、保護貿易、右傾化が進みます。ますます金が値上がりします。ゴールドのあの妖しい輝きは人類の最後の信頼の輝きであり、相互不信の中での最後の信用なのです。

信用できるものに資産を移し守る。それは日本円なのでしょうか、ドルなのでしょうか、それともゴールドなのでしょうか。世界の中央銀行はゴールドだと言っているのです。

 

 

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