もし、下のいのししの写真を見て、つぶらな瞳が可愛いなどと思うようなら、気がどうかしています。
昨年の秋のことでした。サツマイモを、いよいよ収穫だと意気込んで向かった畑には、サツマイモはありませんでした。収穫の喜びはすっとび、大地は波うち、イノシシの皆さんが饗宴を開いた後でした。私たちは、その瞬間、収穫を楽しみにしていた家庭菜園のおじさんとおばさんから、食事の後片付けに来た食堂のおじさんとおばさんになってしまったのです。呆然と立ち尽くし、そうは言っても今晩食べる分くらいはあるだろうと文字通り芋ほりをしたのですが、欠片すらない、完食状態でした。
サツマイモは仕方がない。あいつらの好物らしいからな。でも大丈夫、里芋は、山芋は、じゃがいもはまだリンとして残っている。じゃがいもは生ではまずかろうし、里芋・山芋・ヤツガシラは粘々しているから嫌いなんだろう。仕方がない今年はサツマイモはあきらめよう。
その翌週、山芋を掘るべく意気揚々と畑に向かいました。山芋は2mにもなる支柱に枝葉が絡まり秋空を突き上げています。いや、突き上げているはずでした。畑ではその支柱は倒されて広い空が広がっていました。ないない、大地は波うち、イノシシ御一行様の宴の後でした。そうして私たちは後片付けに来た食堂のおじさんとおばさんです。食べ残しを探すべく、芋ほりを開始しました。人間様でも掘るのが難しい山芋を非常に丁寧に掘りつくしていて感心しました。そしたら、1本だけ、やや短いのが残っていました。私たちに残してくれたのです。ありがたいことです。イノシシさんありがとう。そうして、サツマイモについtで山芋がやられました。でも大丈夫。畑には里芋がある。大丈夫だ。
その翌週、里芋を掘るべく畑に向かいました。車中、イノシシは里芋は苦手らしい、何でなんだろうね。根っこにへばりつくように新芋がついているから嫌なんだろう。と話をするうちに畑につきました。里芋は空に向かって大きく葉を広げています。傘のように広がり、雨宿りができるくらい。しかし、畑では、葉はなぎ倒されて地にまみれ、大地はイノシシが騒いだ後、大きく波打っています。食事は行儀良くしてほしいと思います。イノシシが里芋は食べないというのは通説だとわかりました。優先順位が低いだけです。そして最も優先順位が低かったのがじゃがいものようです。同じように食べられました。念のために申し添えますが、里芋は2株残してくれました。ありがとうイノシシ。
食堂は昨年で閉店です。電気柵の導入を決めました。折よく、コロナの対策費が頂けることになりましたのでそれを充てます。連休中に設置したいのですがコロナの影響で行けるかどうか微妙です。




